はじめての方へ

一品一品、すべて手作り。

当工房で生み出される作品は、すべて手作りにて完成します。
卓上に置く小ぶりな作品から、風格ある豊かな毛並みのシーサーや龍まで、一本一本の細部の線までこだわって作り上げています。
手作りの陶芸品だからこそ感じられる独特の質を、実感されてください。

永く愛される作品を製作したい。その思いは土選びから、形成の過程、食器やシーサーのデザイン、そして焼き上げまですべての工程においてこだわり、毎度の作業で昇華させています。

土選びから、すべてこだわりを。

陶土は主として沖縄県北部の山土を使用しています。そのまま単味の土では使用せず、可塑性があり高温焼成で焼き締まり、独自の風合いになるよう数種類の原料を調合した粘土で作陶しています。
この調合やふさわしい粘土作りには職人の経験と質が活かされるところで、また工房ごとの個性やこだわりが現れるところです。

シーサーが生まれるまで

土作り

十分な吟味によって調合された陶土から作品の形になるまでは、約三週間を要します。
同じ陶土であったとしても、生成され作られる個性は毎回異なり、その特性から生まれる作品もあります。
当工房ではシーサーの他に表札、食器、洗面ボウルといった作品も製作していますが、最も魅力を引き出すデザインの構想を練り上げる日々も、大事な時間です。

一品ごとの個性が形成される、大事な形作り

陶器は窯内にて炎の力を借り高温焼成して完成するため、作品が思った色合いに焼き上がらないことや、形状が崩れたり歪んだりするなど製作前のデザインがそのまま作品として再現できるとは限りません。
実際の製作前にデザインと技術面、そして原料調合で摺合せや調整を行いますので製作前の準備がとても大切です。

窯焚き

細部に魂を宿す、色絵付け

形が整えられたら、乾燥を経て細かな突起を取り除き、色付けを待ちます。
色は何千種類ものテストピースを試作して出来上がった釉薬を使い、窯焼きは微妙な温度調整と絶妙なタイミングで焼成を行います。

窯焚き

窯内で作品の置く位置や作品の大きさも窯焚きの度に変わります。
炎の回りを均一に保ったり、陶器の色合いを出すために酸素を多く送り込んだ酸化炎、酸素の量を調整した中性炎、作品にもっとも良い効果が表れる温度の時間帯に調整作業を致します。その日の天候や湿度・温度によって窯内の状況も変化するため長年の経験と勘が必要です。一時も気を許すことは出来ません。

通常作品は製作から焼き上がりまで3ヶ月ほど要しますが、作品によっては6か月以上必要な場合もございます。
沖縄のやきもの(やちむん)ではシーサーが焼きあがったときを「シーサーが生まれる」と表現します。そのような気持ちで私も伝統の技法を守り続けながら新しい独自のシーサーをうみだして参りたいと思っております。

唯一無二の陶芸品である理由

土産物店、通販で見られるシーサーとの違いを時折尋ねられることがあります。確かにそれらのシーサーと比べると、一見値段も何倍も高く感じられるかもしれません。

完成

一般的な量産品のシーサーとの違い

量産品は製作工程が少なく仕上がりは手作り品のシーサーと比べ見劣りします。厚みが2mmほどと薄く強度はありません。観光土産店で多く見かける シーサーです。見分け方としては底面に泥を流し込むための穴が開いています。
手作り品は特に展示会などに陶芸展や美術展に出展する作品作りに多くみられます。
職人の腕前が一目で分ります。 伝統工芸品に指定されている製作技法で立体感、と存在感、躍動感があります。

私の製作する工程は、完全手作りとシーサーの大まかなボディーのみ型を使用し製作している作品もありますが、どちらも国指定の伝統陶器技術での製作となります。

手作り品の特徴は、見た目の美しさや立体感があるのはもちろんのこと、その作品自体の持つ力強さ、躍動感、そしてそのもの自体が持つ存在感です。ぜひシーサーの息づかいを感じてください。

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